USDOTのNHTSA、シートベルトやチャイルドシートシステムなどに関するFMVSSの最終規則の発効を延期
2025年02月14日、米国運輸省(USDOT)の米国道路交通安全局(NHTSA)は、連邦自動車安全基準(FMVSS)を含んでいる、2025年1月中に最終決定された2つの最終規則の発効日を、2025年03月20日まで延期することを連邦官報で公表しました。延期されたのは、シートベルトとチャイルドシートなどの衝突保護システムに関するFMVSSを含む規則です。
米国内でこれら製品の製造(輸入を含む)、流通、販売に関わる事業体は注意が必要です。
連邦自動車安全基準(FMVSS)とは
連邦自動車安全基準(Federal Motor Vehicle Safety Standard、FMVSS)とは、自動車の設計、構造、性能、耐久性の要件、および自動車の安全に関わる各設備、システム、および設計機能を規制しています。FMVSSは、車両規制調和世界フォーラムによって設計された国連規則のいわゆる米国版となっています。1966年の国家交通・自動車安全法(National Traffic and Motor Vehicle Safety Act)の法定認可に従って、米国運輸省(U.S. Department of Transportation、USDOT)の道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration、NHTSA)によって成文化され施行されています。
NHTSAは、衝突へのシステムに対して、FMVSSにおいて「衝突回避(100シリーズ)」、「耐衝撃性(200シリーズ)」、「衝突後の生存性(300シリーズ)」の3つのカテゴリーに分類し規制しています。FMVSSの要件は定期的に更新され、年々厳しくなることが特徴です。
最終規則の発効日が延期された背景
2025年01月20日、トランプ大統領は、覚書「Regulatory Freeze Pending Review(審査待ちの規制凍結)」(2025年01月28日付連邦官報)を発表しました。この大統領令では、すべての行政部局に対し、連邦官報にすでに掲載された特定の規則の発効日を60日間延期することを検討するよう命じています。さらに、各省庁に対して、この覚書に基づいて延期された規則によって提起された事実や法律的または政策的な問題について、当該省庁や利害関係者が意見を提出できるよう、再考時間や意見募集期間を設けることを命じています。
発効日が延期された最終規則が含むFMVSSの内容
発効日が延期された最終規則が含むFMVSSは、以下の2つです。
- 連邦自動車安全基準(FMVSS)No.208「乗員衝突保護、シートベルト・リマインダー・システム、コントロールおよびディスプレイ」(2025年01月03日発効日予定であった基準、連邦官報90 FR 390で発表)
この安全基準は、後部座席のシートベルト着用警告システムを義務付けるものです。また、この最終規則では、運転席シートベルトに関する現行のシートベルト警告要件を更新し、これらの要件を助手席前方にも拡大しています。この最終規則は、一部の例外を除き、乗用車、トラック、ほとんどのバス、車両総重量4,536キログラム(10,000ポンド)以下の多目的乗用車に適用されます。
- 連邦自動車安全基準(FMVSS)No.225およびFMVSS No.213b「チャイルドシート、チャイルドシート固定システム;参考文献の組込み」(2025年01月07日発効日予定であった基準、連邦官報90 FR 1288で発表)
このFMVSSを含む最終規則は、後部座席位置におけるチャイルドシートの固定器具(アンカー)の使いやすさを向上させ、自動車におけるチャイルドシートシステム(child restraint systems、CRS)の正しい使用方法を改善し、有効性を維持または改善することを目的としています。
米国内でこれら製品やそれを装着する自動車の製造(輸入を含む)、流通、販売に関わる事業体は注意が必要です。
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