米国|連邦取引委員会(FTC)、「自動車小売販売者の詐欺取引に対する規制(CARS)規則」の発効日を延期

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米国|連邦取引委員会(FTC)、「自動車小売販売者の詐欺取引に対する規制(CARS)規則」の発効日を延期

FTC、CARS規則に対する再審査申し立て(PFR)に対応して発効日を決定せずに延期

2024年02月22日、連邦取引委員会(FTC)は、2024年01月04日に連邦官報にて発表した「自動車小売販売者の詐欺取引に対する規制(CARS)規則」と題する最終規則の発効日を延期しました。このCARS規則は、自動車小売販売者による特定の不公正または欺瞞的な行為や慣行を抑制するため策定され、2024年7月30日に発効する予定でしたが、再審査申し立てへの司法的判断を待つため発効日を延期しました。ただし、今後発行日が決まり次第、連邦官報に通知する予定です。このCARS最終規則の発効により、自動車の販売に関わる事業者に影響が及びます。

「自動車小売販売者の詐欺取引に対する規制(CARS)規則」とは

連邦取引委員会(Federal Trade Commission、FTC)は、詐欺(まがい)の手口を使う悪徳な自動車販売者が消費者にとって不透明な支払いを促して自動車を販売し、良心的な自動車販売者の販売利益を奪っていると考えています。このような手口に対抗するため、2023年12月12日、FTCは、新しい規則である「自動車小売販売者向け詐欺取引対策規制(Combating Auto Retail Scams Trade Regulation Rule、CARS)規則」を最終決定しました。そして、2024年01月04日、連邦官報にこの最終規則を発表し、発効日を2024年07月30日としました。

このCARS規則は、販売者が車の価格や融資の条件、割引やリベートの有無、広告されている車の実際の在庫状況などを広告することで購入を促す「おとり広告」の使用を禁止しています。その他に、以下の4点の内容が記載されています。

①不当表示の禁止:価格や費用のような重要な情報についての不当表示を禁止しています。

②提供価格、総支払額、アドオンの提示:提供価格(消費者が実際に支払う価格)を提示する必要が義務付けられました。

③偽のアドオンの禁止:小売販売者が消費者に無意味なアドオン(追加)契約の料金を請求することを禁止しています。例えば、製造業者の保証と重複する保証プログラム、電気自動車のオイル交換のためのサービス契約、車やその車が置かれている地域または契約において実際にはカバーされないギャップ契約、ソフトウェアやサブスクリプションに対応できない車両にそのサービス契約をつける契約などがそれに当たるとしています。

④消費者の同意を得る義務:自動車販売者に、消費者が車両購入の一部として支払ういかなる料金についても、消費者に明示的かつ十分な説明を行い、その上で同意を得ることが義務付けられました。

CARS規則の延期の背景

発効日が発表された直後の2024年01月05日、全米自動車販売者協会(National Automobile Dealers Association)とテキサス州自動車販売者協会(Texas Automobile Dealers Association)は、この規則の発効日等に関して再審査申立(Petition for Review、PFR)を提出しました。この2つの申立人グループは、規則が販売業者に業務の見直しを要求し、さらに法令遵守のための費用負担を課しているという主張を行い、発効日の延期を求めていました。

FTCのCARS規則への対応

行政手続法(Administrative Procedure Act)では、「司法審査が行われるまでの間、その機関が行った措置の発効日を延期することができる」と規定されています。FTCは「CARS最終規則は現在法律を遵守している販売業者に実質的な費用を課してはおらず、公正な販売競争は購入者と合法な販売者にとっての利益である」と考えています。このような背景から、FTCは、司法によりPFRへの迅速な検討が行われていることから発効日を数か月以上延期することはしない考えです。そして、PFRの是非が決まった直後に、FTCは新たな発効日を定める文書を連邦官報に掲載する予定とし、発効日は延期するものの、その日付の決定を行っていません。

参考情報

連邦取引委員会(FTC)、「自動車小売販売者向け詐欺取引対策規制(CARS)規則の発効日を延期

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