農薬および工業化学物質のリストの更新について
2023年08月23日、欧州委員会は農薬および工業化学物質のリストに関する規則(EU)649/2012を改正する委任規則(EU)2023/1656を公布しました。本規則は環境および人間の健康を保護するため、ホスメットやファモキサドンなどの使用を禁止・制限することを目的としています。
背景
■ロッテルダム条約は先進国において使用が禁止・制限されている有害物質の発展途上国への流入を防ぐために、締約国間における輸出時に必要となる事前通報や同意手続について規定しています。
■本委任規則によって改正される規則(EU)649/2012は、ロッテルダム条約で定められている事前通報と同意手続をEU内で実施するものです。特定の化学物質をEUから輸入する国々に対する輸出の通知、受入に同意するかの意思確認、安全に取り扱うための情報提供の実施などが定められています。
■規則(EU)649/2012第23条において、欧州委員会はEU法や国際協定の状況を踏まえながら同規則の対象となる化学物質を毎年見直すべきであると明記されています。
概要
規則(EU)649/2012付録の「輸出通知手続きが必要な化学物質リスト」や「事前通知の資格を持つ化学物質リスト」に対して、EUにおける各種法令改正に基づく承認の非更新や撤回に合わせ、化学物質の追加が要求されています。
追加を求める物質及びその理由は下記の通りです。
■ファモキサドン、ホスメット、イソピラザム等に対して、有効成分としての承認が更新されない決定が下されています。そのため、「農薬」のカテゴリーすべてにおいて使用は禁止されています。
■インドキサカルブに対して有効成分としての承認を更新しないことが決定されました。よって、「農薬」のカテゴリーにおける使用が厳格に制限されています。
■α-シペルメトリンおよびブロマジオロンの有効成分としての承認が取り下げられています。そのため、「植物保護製品グループ内農薬」のサブカテゴリーにおいて使用が禁止されています。
■ジウロン、アジムスルフロン、メトスラム等が製造業界によって承認プロセスから取り下げられました。よって、「その他の農薬および殺虫剤を含む」のサブカテゴリーにおいて使用が禁止されています。
■シフルトリンが「殺虫剤」のカテゴリーにおける使用を厳格に制限されました。
■クロルフェンビンホスとテルブホスは有効成分として承認されていないため、「農薬」のカテゴリーでの使用が禁止されています。
■1-ブロモプロパン、フタル酸ジイソペンチル、1,2-ベンゼンジカルボン酸等は高懸念物質として識別されています。そのため、認可が下りていないケースにおいて、産業利用は厳しく制限されています。
参考情報
農薬および工業化学物質のリストに関する規則(EU)649/2012を改正する2023年6月16日付欧州委員会委任規則(EU)2023/1656
注目情報一覧
新着商品情報一覧
調査相談はこちら
概要調査、詳細調査、比較調査、個別の和訳、定期報告調査、年間コンサルなど
様々な調査に柔軟に対応可能でございます。
- ●●の詳細調査/定期報告調査
- ●●の他国(複数)における規制状況調査
- 細かな質問への適宜対応が可能な年間相談サービス
- 世界複数ヵ国における●●の比較調査 など