米国|EPA、セイファーチョイス基準の更新案を発表

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人と環境に配慮した製品に付与されるセイファーチョイスラベルにおける基準の更新案

2023年11月13日、米国環境保護庁(EPA)は、EPAのSafer Choice(セイファーチョイス)ラベル、またはDesign for the Environment(環境配慮設計、DfE)ロゴを取得するための、製品やその成分が満たすべき要件を特化するSafer Choice基準の更新案を発表しました。EPAは、この更新案に関する一般意見の募集を2024年01月16日まで行っています。また、2023年12月19日にウェビナーを開催し、基準の更新案に関する情報を提供する予定です。このウェビナーで、セイファーチョイスラベルの取得を目指す製造事業者や販売事業者などの関係者に対して基準の更新に関する情報を提供する、とEPAはコメントを出しています。

背景

Safer Choice(セイファーチョイス)ラベルとは、米国環境保護庁(U.S. Environmental Protection Agency、EPA)が該当する製品のすべての成分の健康および環境への影響度を評価し、そのカテゴリーの化学物質の中で、最も懸念の少ない成分のみが含まれている製品であることを示すラベルです。このラベルを取得するためには、含まれるすべての化学成分の発がん性、生殖・発達毒性、水生生物に対する毒性、環境中の残留性が審査され基準を満たさなければなりません。また、製品性能、pH、包装などにも基準が設定され、EPAは毎年監査を実施して、基準内容が引き続き満たされていることを確認しています。セーファー・チョイス・プログラムへの参加は任意であるため、セイファーチョイスのラベルをつけた製品を製造している企業は、製品が基準に適合するよう研究や改良に多大な投資を行っていると言えます。米国では、約1,900の製品にセイファーチョイスのラベルが貼られています。Design for the Environment(環境配慮設計、DfE)とは、製品そのものだけでなく製造から廃棄までの各過程の全体に渡って、人の健康と環境への影響を低減する取り組みのことを指します。具体的には資源の使用削減、廃棄物の削減・再利用、環境に配慮した素材や工法の採用、環境に対する影響の低減、利用者の健康や快適性に配慮した設計などがそれに当たります。また、すでにヒトの健康と環境のために最適化された製品の製造や製造過程の探索を支援する様々なソフトウェアツールが開発されています。DfEはまた、1992年に創設されたEPAのプログラムの原名でしたが、2015年に「セイファーチョイス」に変更されています。EPAのDfEロゴは、DfE認証基準を満たした製品だけでなく、連邦殺虫剤・殺菌剤・殺鼠剤法(The Federal Insecticide, Fungicide, and Rodenticide Act、FIFRA)で義務付けられている通常の農薬登録プロセスにおいて、健康・安全基準を満たす消毒剤などの抗菌製品にも付けられています。

今回、EPA化学物質安全・汚染防止局(Office of Chemical Safety and Pollution Prevention)の汚染防止担当副次官補は、「セイファーチョイスのプログラムは、人の健康を守り環境を保護するために、市場においてより安全で環境に優しい化学物質を奨励し続けている。」「このセイファーチョイス基準の更新案は、消費者および商業製品の透明性、安全性、持続可能性を高めるものである。」とのコメントを出しています。

注目すべき内容

EPAの基準更新案には以下が含まれています。

  • セイファーチョイスおよびDfE認証製品を使用する清掃業者に対する新たな認証:清掃製品を一日中使用する作業員だけでなく、清掃スペースに住む人々や働く人々を保護する目的です。
  • 消費者の要求に従い包装材料の技術革新により適正化された持続可能な包装要件の強化:ペットケア製品に特化した基準に拡大し、人間とペットの両方にとって可能な限り安全な成分のみを使用していることを保証する目的です。
  • 安全な化学物質であるにもかかわらずリスクをもたらす製品分類への追加と停止に関するEPAの手続きに関する文言の明確化、およびセイファーチョイスの化学物質審査において新しい手法より得られた情報の使用に関する文言の明確化。
  • 水もしくは炭素含有物質の使用基準、エネルギー効率または使用量削減の新しい任意基準、排水処理システムへのダメージを軽減するための拭き取り製品の基準を更新。
  • 環境安全性に関するEPAの追加基準を満たす屋外で使用される製品を区別するための無香料のロゴ、さらに同様の新しい代替ロゴを作成する可能性。

EPAによるこの基準の更新は、2009年の開始以来4回目であり、2015年以降は初めてです。

2023年12月19日に、基準の更新案に関する詳細情報を、製造事業者、販売事業者、小売事業者など関係する事業者などに提供するために、ウェビナーが開催されます。基準の更新案に対する意見募集は、2024年01月16日まで行われる予定です。

参考情報

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