米国|EPA、カリフォルニア州EV義務化規程の免除を認めない決議等を可決した連邦議会上院の動きを歓迎

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米国|EPA、カリフォルニア州EV義務化規程の免除を認めない決議等を可決した連邦議会上院の動きを歓迎

カリフォルニア州の免除(ウェイバー)を認めない3つの決議

2025年05月22日、米国環境保護庁(EPA)は、連邦議会上院にてカリフォルニア州の免除(ウェイバー)を認めない3つの決議を可決した動きを取り上げ、それを歓迎する旨の報道を公表しました。

概要・背景

■ 大気浄化法(CAA)では、特定の内容について、各州が定める法令に対して、連邦法が優先するという優先権(プリエンプション)の規程を設けている。

■ ただし、そのうちの一部の内容についてはその優先権が適用されず、各州が独自の法令を定めてもよいとする免除、優先権の権利放棄という意味でウェイバー(Waiver)制度が設けられている。

■ 今回の動きは、特定の免除(ウェイバー)を認めないという3つの議会決議の動向についてのもの。

■ 当該文脈において、免除(ウェイバー)を認めないということは、その対象となる内容において、州独自の規制を認めず、連邦規制による統一的な管理を行うということを意味する。

■ そして今回の動きの焦点となっている3つの決議は、以下の内容となっています。

CRA

■ 厳密には議会審査法(Congressional Review Act, CRA)に関連する手続きとなり、CRAとは連邦議会が特定の連邦機関による措置を覆すために使用できる手段を指します。

■ CRA は、政府機関に対して「規程」の制定を議会に報告することを義務付け、議会に対して、規程を覆すための立法を検討するための特別手続き(不承認の共同決議)を規定しています。

■ CRA の不承認の共同決議(joint resolution of disapproval)が上下両院で可決され、大統領が署名した場合、あるいは議会が大統領の拒否権を覆した場合、問題となっている規程は発効または継続することができなくなります。

注目すべき内容

免除(ウェイバー)を認めないとする3つの決議

■ カリフォルニア州 先進クリーン自動車規則 に関する免除(ウェイバー)を認めない決議

■ カリフォルニア州 先進クリーントラック規則 に関する免除(ウェイバー)を認めない決議

■ カリフォルニア州 大型エンジン・オムニバスNOx規則 に関する免除(ウェイバー)を認めない決議

今後

■ 単一の州が他の州に過激な政策を押し付けることを許すのではなく、自動車基準について全国統一の姿勢を維持することの重要性を再確認しているとし、EPAは、トランプ大統領がこれらの決議に署名し、法律として成立すると、EPA はこれらの免除を迅速に取り消し、製造者、消費者、そして米国全体に規制の確実性を提供することになると報じています。

参考情報

■ EPA報道

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