危険化学品のデジタルかつスマートな管理を強化するため、中国は2022年に「1社・1品・1コード」政策を導入しました。近年、中国の多くの省や都市(広東、山東、北京、上海など)で、それぞれ独自の危険化学品管理用QRコードの要件が次々と試行されています。こうした試行経験を踏まえ、各地方当局は管轄内における危険化学品QRコードの導入を標準化するため、それぞれ技術仕様を策定しました。
北京: 「DB11/T 2196—2023 危険化学品全プロセス追跡管理に関する技術仕様」が2023年12月25日に発行され、2024年4月1日から施行されました。
広東: 「DB44/T 2564—2024 危険化学品安全情報コードの適用規範」が2024年11月11日に発行され、2025年2月11日から施行されました。
上海では最近、地方標準である「DB31/T 1250-XXXX 危険化学品追跡コード技術仕様」(意見募集案)の1か月間にわたるパブリックコメント募集が終了しました。意見の提出はありませんでした。この地方標準は意見募集の段階を無事に終え、最終審査および承認プロセスへと進みました。
上海の試行プロジェクトによると、危険化学品追跡コードを生成するには、上海内の危険化学品の製造業者および輸入業者がまず国家登録システムを通じて危険化学品安全コード(NRCC QRコード)を取得し、それを追加情報とともに上海の危険化学品トレーサビリティシステムに提供する必要があります。今回、意見募集した地方標準DB31/T 1250-XXXXは、上海内での危険化学品追跡コードの適用要件を明確にすることを目的としています。この標準では、危険化学品の生産、輸送、貯蔵、使用などにおける安全情報を識別するために使用される追跡コードの技術的手法、識別情報、使用および保守要件が規定されています。
この地方標準はまだ最終決定されていませんが、公式発表はまもなく行われると予想されています。
転載元
REACH24Hコンサルティンググループ
■ 転載元:REACH24Hコンサルティンググループ (URL: https://reach24h.com/jp/)