H.R. 5376

2022年08月上旬、米国上院は、気候・エネルギー関連プログラムに10年間で約4,000億ドルの資金を提供するインフレ抑制法（H.R.5374）を可決しました。755ページに及ぶ法案の無数の条項の中には、7,500ドルの電気自動車連邦税控除への変更も含まれています。

概要

法案は、2023年1月からこの税額控除を更新し、2032年末まで継続します。新税制では、従来の20万台という上限が撤廃され、すべてのメーカーは、法案の他の要件を満たす限り、無制限に控除を受けられるようになりました。このクレジットは販売時に利用できます。

しかしながら、北米で組み立てること、バッテリーに含まれる重要な鉱物を米国または米国と自由貿易協定を結んでいる国で生産することなどの新たな要件があります。さらに、自動車の希望小売価格は、乗用車が55,000ドル未満、SUVとトラックは80,000ドル未満でなければならないとされています。

また、この法案では、世帯収入の上限を独身で15万ドル、夫婦共働きで30万ドルと定めています。

ただし、法案には税額控除に関する「移行規程」が盛り込まれており、2021年12月31日以降、法案成立日までに適格プラグイン電気自動車（法案成立前のIRSコードで定義）を新たに購入、または書面による購入契約を結んだ納税者は、その自動車が法案成立日の前日に使用開始されたと見なすことができるようになっています。

現在の法案では、11月からオーストリアで生産される電気自動車SUV「Fisker Ocean」は対象外となります。しかし、フィスカーは、移行規程に従い、既存の予約をFisker Oceanの購入に関する拘束力のある売買契約に変更することにより、顧客が2022年の課税年度において7,500ドル全額控除の資格を維持できる可能性があると考えています。

当社の予約者の多くは、電気自動車を購入することによる税制上のメリットを楽しみにしています。そのため、インフレ抑制法が成立した場合、Fisker Oceanの適格購入者のために既存の税額控除を利用できるように、迅速かつ積極的に行動しました。

私たちは、すべての人のためのクリーンな未来を重視しています。そのため、世界で最も持続可能な生産施設のひとつである、オーストリア・グラーツにあるマグナのカーボンニュートラルな工場でFisker Oceanを製造しています。

最近、5,000人の予約者がFisker Ocean One発売記念車を確保するために、それぞれ5,000ドルを約束してくれ、私たちの信頼に応えてくれているのです。ですから、私たちは彼らのためにこの仕事をし、彼らの利益を最優先していることを示す必要があるのです。

Fiskerは、予約者に追加の支払いを要求するのではなく、従来の第1予約250ドル、第2予約100ドルのデポジットを返金不可の注文に変更する予定です。この注文システムは、インフレ抑制法が可決・成立するまでは有効です。その時点で、この注文方法は終了します。

Chairman and CEO Henrik Fisker

Fiskerは、移行規程を含むインフレ抑制法の規定に関して、法律上または税務上のアドバイスを提供するものではありませんのでご注意ください。

予約者は、連邦税額控除の適用資格について税務専門家に相談する必要があります。また、購入を決定する際にこの税額控除に依存しないようにしてください。

米国では、Fisker Oceanは、ベースのスポーツで37,499ドルからとなっています。ウルトラ・トリムは49,999ドル、トップ・トリムのエクストリームは68,999ドルで販売されます。この5人乗りSUVは、カリフォルニア州マンハッタン・ビーチで設計・製造されています。

Fiskerは2022年08月03日、生産開始日を2022年11月17日、2023年の生産計画をFisker Oceanの4万台〜5万台とし、同社の財務戦略やスケジュールと整合させることを再確認しています。

参考

■　H.R. 5376／Congress

出典－GreenCarCongress

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