カリフォルニア州の規制を優先

2022年03月31日、米国環境保護庁（EPA）は、カリフォルニア州の大型車およびエンジンの排ガス規制に関連するカリフォルニア州大気資源委員会（CARB）の4つの規制について、2つのプリエンプション（優先権）のウェイバー（免除）を認めました。

概要

大気浄化法の下、カリフォルニア州は、その重大な大気質問題に対応するため、排出ガス規制を採用する幅広い裁量権を与えられていますが、新車排出ガス規制については、EPAに免除を求めなければなりません。今回、CARBは大型車とエンジンに関する規制について、2つの免除を要求しました。

CARB が提供した技術情報を検討し、一般市民から提出された意見を確認し、大気浄化法第 209 条に基づく限定的な審査権限を適用した結果、EPA は、この放棄と認可の要求を認めることが適切であると判断しました。

これらのプリエンプション（優先権）のウェイバー（免除）は、以下のカリフォルニア州のプログラムに対応するものです。

■　2018年大型車保証改正－2022年以降のモデルのオンロードヘビーデューティディーゼルエンジン、 および当該エンジンを搭載した車両総重量14,000ポンドを超える2022年以降のモデルのディーゼル車の排出ガス保証期間を延長するもの。

■　先進クリーントラック（ACT）規則－カリフォルニア州で中型および大型のゼロエミッション車（ZEV）およびニアゼロエミッション車（NZEV）の生産・販売台数の増加をメーカーに要求するものである。また、今回の免除申請には、2つの追加規制が含まれている。

－　ゼロエミッション空港シャトルバス（ZEAS）規則
　カリフォルニア州の13大空港に乗り入れる空港シャトルバス所有者に対して、ゼロエミッション空港シャトルバスの構成要件を着実に増加させるもの。

－　ZEP（Zero Emission Powertrain）認証規則
　2021 年以降のモデル年の中型および大型 ZEV と、その車両に搭載されるゼロエミッション・パワートレインに対する認証要件とオプションの排出基準を定めるもの。

EPA は、CARB の大型オムニバス低 NOx 規制に関してもパブリックコメントを行っています。この規制は、2024 年以降の新型路上中型および大型エンジンおよび車両に対する窒素酸化物（NOx） および粒子状物質（PM）の基準汚染物質排出基準ならびにその他の排出関連要件を定めています。

CARB は、EPA に対し、本規制の適用除外申請について EPA が対応するまでの追加時間を求めています。EPA は、本免除要請に適切に対処することを期待しています。

EPA は、2022年06月28日に仮想公聴会を実施し、3 つの行動案すべてを対象としました。これらの措置に対する書面による意見募集期間は、2022年08月02日に終了しています。

参考

■　EPA

出典－GreenCarCongress

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