本ページでは、パキスタンの法形成過程の要点について整理しています。
段階、項目、主体、内容、そして期限があるものについては期限の情報も整理しています。
URLを含む根拠法令や根拠条項の情報は、有償となりますので、関心がある場合には指定のリンクよりお進みください。
※下位法令は代表的な種類のものを取り上げて紹介しています。網羅的な把握についてはお問い合わせください。
【調査・確認時期:2023年下半期】
上位法/法律(Act)
段落 | 項目 | 主体 | 内容 | 期限 | 根拠法 | 根拠条項 |
1 | 法案の提出・発議 | Majlis-e-Shoora(議会)の国民議会(MNA)もしくは元老院の議員 | ・国民議会議員(MNA)は国民議会に、元老院議員は上院に法案を提出(議員は法案提出の許可を得、事前に各省庁の長官に申請の通知を提出する) ・政府の各省庁の長官は国民議会に法案を提出 ・提出された法案は可能な限り早期に官報により公表される |
― | ご関心がある場合はこちらより | |
2 | 国会での審議・採決 | 国会Majlis-e-Shoora(議会) | ・国民議会では、政府の各省庁に対応した常任委員会が置かれている。常任委員会は、国民議会から付託された法案を審査し、その報告書を下院に提出する。省庁からの法案も、対応する常任委員会に付託される。常任委員会は調査及び勧告を省に送付することができ、省はその回答を委員会に提出しなければならない。 ・委員会は30日以内に審査報告を議会に送付し、その後議員への周知のための2日間以上おいてからに議会で審議される。 ・各省の長官は議会からの審議内容に関して回答を行わなければならない。 |
― | ||
3 | 他院への送付、他院での審議 | 国会Majlis-e-Shoora(議会) | ・別院への送付、別院送付の通知、別院での審議、委員会の付託 ・否決もしくは修正があった場合、議会に提出されてから90日以内に元の院に戻される |
90日以内 | ||
4 | 合同会議 | 大統領が召喚する合同会議16,17 | 他の議院に送付された法案が90日以内に可決されない場合、または否決された場合、法案が作成された議院の要請により大統領が召喚する合同会議が開催。法案が両議院議員の過半数の投票により、修正の有無にかかわらず合同議席で可決された場合、法案は大統領に提出される。 | ― | ||
5 | 大統領承認 | 大統領 | 大統領は遅くとも10日以内に法案に同意するものとする。大統領は法案を再検討として同意せずに法案を議会に返送することもできる。 | 10日 | ||
6 | 公表 | 法律となるとAct of Majlis-e-Shooraと呼ばれる。その後無効になることはない。政府官報(Gazetta)に掲載 | ― |
下位法令/政令(Ordinance)
段落 | 項目 | 主体 | 内容 | 期限 | 根拠法 | 根拠条項 |
1 | 法案の起草 | 大統領・省 | ・法務省など関係部局と相談のうえで、政令などを起草 ・例外を除いてすべて大統領の署名を得る必要がある |
― | ||
2 | 提出 | 大統領・省 | (a) 議会、場合によっては上院へ提出、(b) 委員会に付託、(c)さらに意見を求めるために関係部局へ回覧のどれかを選んで判断する | ― |
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