低炭素・脱炭素社会の実現に向けた動きに伴い圧縮天然ガス(CNG)の需要が拡大することが見込まれる中の動き
2023年02月27日、エネルギー省は「エネルギー省告示 圧縮天然ガス輸送タンク、ガス管と付属品の調査点検に関する安全基準とガイドライン 仏暦2566年(西暦2023年)」を官報公布しました。この告示は官報公布日より90日の猶予を経て施行されます。
告示の背景
世界的に低炭素・脱炭素への動きが加速する中、タイを含む東南アジアでは依然として経済成長が継続、今後もエネルギー需要の拡大が続くとされており、東南アジアでは欧州とは異なる取り組みが求められています。
また近年、タイの低炭素・脱炭素化に向けて日タイ企業間の連携の動きが活発化、2023年1月には日本の資源エネルギー庁がタイを訪問、両国の最近のエネルギー政策、特に2050年カーボンニュートラルに向けた取組みを相互共有する等の動きも見られています。
また、タイでは、上記のような低炭素・脱炭素社会の実現に向けた動きに伴い、今後も石油や石炭からの燃料転換などによる圧縮天然ガス(CNG、Compressed Natural Gas)の需要が拡大していくことも見込まれています。
告示の内容
この告示の構成及び主な内容は以下の通りです。
■第Ⅰ章:一般規定
圧縮天然ガス輸送タンクを積み込み輸送する際、陸運法もしくは運輸省鉄道局の定めに従った固定装置による転倒防止策を講じる必要を定めています。
■第Ⅱ章:圧縮天然輸送ガスタンク、ガス管と付属品の設計と設置
この章では以下が定められています。
・圧縮天然輸送ガスタンクを規定された耐用年数や使用回数、もしくは他の規定条件を超えて使用しないこと。
・ガス開閉バルブの設置された圧縮天然ガス輸送タンクの圧力制御装置の特性(3項目)
・ガス管と付属品の設計・製造・テスト・検証は、工業製品規格、ASME(American Society of Mechanical Engineers)、API(American Petroleum Institute)、ADR(European Agreement
Concerning the International Carriage of Dangerous Goods by Road)らの規格基準、もしくは官報でエネルギー省大臣が告示した方法に則ったものであること
■第Ⅲ章:調査点検、及び解体
下記2つの設計タイプごとに10年に1度以上、実施するべき調査点検項目を定めています。
①ISO 9809-1およびISO 11120の要求事項に基づき設計、生産されたガスタンク:
EN1968もしくは官報でエネルギー省大臣が告示した方法で調査点検を行うこと(外部目視検査、内部目視検査、肉厚測定など7項目)
② ISO 11119、11119-2, ISO 11119-および ISO 11515の要求事項に基づき設計、生産されたガスタンク:
ISO11623もしくは官報でエネルギー省大臣が告示した方法で調査点検を行うこと(外部目視検査、内部目視検査、プレッシャーテストなど7項目)
また、解体の際の手順についても説明されています。
■第Ⅳ章:電気システム
■第Ⅴ章:防火および鎮火
■第Ⅵ章:事故報告
事故発生後24時間以内にこの告示に添付されている事故報告書フォームにより報告すること等が定められています。
■第Ⅶ章:圧縮天然ガス輸送タンク使用の中止
※添付:事故報告書フォーム
各関係事業者はこの告示にご留意ください。
参考
「エネルギー省告示 圧縮天然ガス輸送タンク、ガス配管システムと付属品の調査点検に関する安全基準とガイドライン 仏暦2566年(西暦2023年)」2023年2月27日官報公布(2023年1月5日発出)
注目情報一覧
新着商品情報一覧
調査相談はこちら
概要調査、詳細調査、比較調査、個別の和訳、定期報告調査、年間コンサルなど
様々な調査に柔軟に対応可能でございます。
- ●●の詳細調査/定期報告調査
- ●●の他国(複数)における規制状況調査
- 細かな質問への適宜対応が可能な年間相談サービス
- 世界複数ヵ国における●●の比較調査 など