2024.12.08
EU|欧州委員会、AI法の禁止事項とAIシステムの定義に関するガイドライン作成の協議開始を公表
AI法順守を目的としたガイドライン作成の協議について
2024年11月13日、欧州委員会は各国の当局やAIシステムの提供者・利用者がAI法を遵守できるようサポートすることを目指し、ガイドライン作成のための意見募集を開始しました。協議参加者は2024年12月11日までの間、意見を提出できます。
背景
■ 欧州AI事務局はEU全域におけるAIの専門知識の中心として欧州委員会内に設置されており
- 汎用AIのためのAI法の実施
- 信頼性を有したAIの開発と利用促進
等について重要な役割を担う、EUにおける単一のAIガバナンス・システムの基盤を形成しています。
■ AI事務局は専門家会議や専門家グループを通じて、加盟国やより広範な専門家コミュニティと協力体制を構築しており、科学界、産業界、シンクタンク、市民社会、オープンソースのエコシステム等の知識や見解がAI法の実施等に反映されるよう努めています。
概要
■ 今回の意見募集は、AI法に関する規定が2025年02月02日に適用される前に、各国の当局やAIシステムの提供者・利用者がAI法のルールを遵守するためのサポートとなるガイドラインの作成に資することを目的としたものです。
■ AI事務局は、AIシステムの提供者、企業、国家機関、学術界、研究機関、市民社会を含む関係者に意見提出を呼びかけています。集まった意見は、AI法に基づくAIシステムの定義とAI利用に関する禁止事項に関するガイドラインの作成に貢献するとされています。
■ AIシステムの定義とAI利用に関する禁止事項は法的概念はAI法の中で定められていますが、この意見募集では、ガイドラインに役立つ具体的な事例や実用的な観点について求められています。この意見募集を通して、実際のケースや具体的な状況についてより明確な説明が提供されることが期待されています。
■ 協議参加者は、2024年12月11日までの4週間にわたって意見募集に関する詳細情報を確認し、意見を提出することができます。
■ 本ガイドラインは2025年初頭に公表される予定です。
関係法令概要:AI法 規則(EU)2024/1689
■ AI法は、AIに関する初の法的枠組みであり、AIのリスクに対処し、欧州が世界的に主導的な役割を果たすためのものです。
■ AIの開発者および導入者を対象として、AIの特定の用途に関する明確な要件と義務を定めており、併せて企業、特に中小企業の行政的・財政的負担を軽減することを目指しています。
■ AI法は信頼性の高いAIの開発を支援するための、より広範な政策パッケージの一部を構成しており、AIに関して人々と企業の安全と基本的権利の保証、EU全域におけるAIの導入、投資、技術革新の強化も目的としています。
■ 既存の法律においても、一定程度のAIからの保護はおこなわれていますが、特定の課題に対処するには不十分であると判断されたため、
- AIの応用によって特に生じるリスクに対処
- 許容できないリスクをもたらすAIの使用禁止
- リスクの高いアプリケーションのリスト制定
などについて、新たに規則を定めています。
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