食品に含まれる汚染物質の基準値について
2024年07月19日、欧州委員会は食品中に含まれる特定の汚染物質の最大基準値を明確化する規則を欧州官報にて公布しました。
背景
規則(EU)2023/915は、食品に含まれる特定の汚染物質の最大基準値を設定しています。規則の施行以降培ってきた経験により、いくつかの点において、同規則には適切な運用を行うために不明瞭な記述が含まれていることが判明しました。したがって、そのような点を明確化しなくてはならないと欧州委員会は判断しています。
概要
未加工のライ麦以外の未加工穀粒に含まれる麦角菌の最大濃度管理に関する規則がない場合、規則(EU)2023/915の附属書によれば、規則(EC)401/2006の附属書に従ってサンプリングおよび分析を実施すると規定されています。しかし、麦角菌の最大濃度管理に関するサンプリングと分析に関する具体的な規則は実施規則(EU)2023/2782で定められているため、規則(EU)2023/915の附属書における規則(EC)401/2006への言及は削除されます。
規則(EU)2023/915の附属書は、オーツ麦の製粉製品を90%以上含むベーカリー製品中のT-2およびHT-2毒素の最大基準値を定めています。最大値はオーツ麦を多く含むベーカリー製品に適用されることを意図していますが、オーツ麦を多く含むベーカリー製品の場合、オーツ麦の含有量は多くても90%未満であり、通常は75%から85%程度です。
そのため、実態に合わせて規則を「オーツ麦を75%以上含むベーカリー製品」と変更します。また、未加工のオーツ麦は殻が付いた状態で流通しているため、規則(EU)2023/915の附属書に設定されている未加工のオーツ麦中の汚染物質の最大量は、食用でない殻が含まれている場合でも適用されます。
乳幼児用食品および加工穀物食品中のトロパンアルカロイド最大量を制御するための特定のサンプリングおよび分析規則がない場合、規則(EU)2023/915の附属書のサンプリングおよび分析ならびに規則(EC)401/2006の附属書に従うとされています。しかし、実施規則(EU)2023/2783により、トロパンアルカロイドの最大量を制御するためのサンプリングおよび分析規則が制定されたため、規則(EU)2023/915の附属書Iにおける規則(EC)401/2006への参照が削除されます。
消費者の安全を確保するために、規則(EU)2023/915の附属書に定められた最終消費者向けの亜麻仁中の青酸の最大基準値は、亜麻仁の加工段階に関係なく適用される必要があると考えられているため、すべての段階において250mg/kgに設定されます。
本規則はすべての加盟国に直接適用されます。
参考情報
食品中の特定汚染物質の最大基準値に関する規則(EU)2023/915の改正および修正を行う規則(EU)2024/1756
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