消費者用途および多くの産業・商業用途のPCEの製造、加工、流通を急速に段階的に縮小へ
2023年06月08日、米国環境保護庁(EPA)は、すべての消費者用途および多くの商業的用途におけるペルクロロエチレンの使用禁止を求める提案について報じました。
概要
■ 有害物質規制法(TSCA)に基づき公衆衛生を保護するための新たな措置として、神経毒性やがんなどの深刻な健康リスクを引き起こすことが知られている化学物質であるパークロロエチレン(PCE)のほとんどの用途の禁止を提案。
■ すべての消費者用途を禁止する一方で、国家安全保障、航空、その他の重要なインフラ、気候危機と闘う同庁の取り組みに関連する用途を含め、厳格な作業場管理が実施できる場合に限り、多くの工業/商業用途の継続を認めている。
■ PCEは、ブレーキクリーナーや接着剤などの消費者用途、ドライクリーニングなどの商業用途、そして多くの産業環境で広く使用されている溶剤。
■ 規則では、ハイドロフルオロカーボン(HFC)-125 と HFC-134a を製造するためのPCEの継続的な処理を、厳格な作業場管理と同時に許可することを提案しており、さらに、禁止が提案されていない他の用途の例として、石油化学製造、航空機の表面コーティングの製造、航空宇宙部品やエンジンを製造するためのPCEを用いた蒸気脱脂におけるPCEの製造者および商業的使用を引き続き許可することが提案されている。
■ リスク管理規則案は、すべての消費者用途および多くの産業・商業用途のPCEの製造、加工、流通を急速に段階的に縮小するものであり、その大部分は24ヶ月で完全に段階的に縮小される見通し。禁止案の対象となる用途は、PCEの年間生産量の20%未満となっている。
■ ドライクリーニングにおける PCE の使用について10年間の段階的廃止を提案しており、PCE が使用される機械の種類によって順守時期が異なる。
■ 禁止が提案されていないPCEの製造者、工業加工、およびその他の用途について、EPAは労働者の保護を確保するために、厳格な吸入ばく露制限と皮膚ばく露防止の要件を備えた作業場化学物質防止プログラムが提案されている。
背景
■ 本規則案は、EPAがPCEに関する2020年リスク評価および2022年改訂不合理リスク判定において特定した、健康への傷害の不合理リスクに対処することを特に意図している。
■ PCE は、フッ素化化合物の製造、ドライクリー ニングおよび蒸気脱脂用の溶剤として、石油化学製造における触媒再生に、また接着剤、塗料およびコーティング 剤、エアゾール脱脂剤、ブレーキクリーナー、エアゾール潤滑剤、シーラント、石材磨き、ステンレス鋼磨き、拭き取り クリーナーなどの様々な商業用途および消費者用途に使用されている。
■ EPAの2016年化学物質データ報告規則(CDR)に提出されたデータによると、米国におけるPCEの年間総生産量は、2012年から2015年の間に3億8,800万ポンドから約3億2,400万ポンドに減少している。
■ CDRによると、2016年から2019年にかけての年間総生産量は2億5,000万ポンドから5億ポンドの範囲であったという。
参考
■ 提案/EPA
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