持続可能な航空燃料(SAF)の混合割合に関する義務付け
2023年04月26日、欧州委員会は、ReFuelEU Aviation提案について、25日にEU理事会と欧州議会の間で政治的合意がなされたことを歓迎する内容を明らかにしました。ReFuelEU Aviation提案は、新しい規則案として審議が進んでおり、今回の政治的合意を踏まえ、次のステップとして議会とEU理事会による正式な採択が必要になります。
概要
■ 欧州の航空排出量は、2013年から2019年にかけて前年比平均5%増加し、航空排出量はさらに増加することが予測されているため、EUがパリ協定に基づく気候目標を達成し、欧州グリーンディールを実現するためには、航空部門の気候に関する野心の高まりが不可欠と指摘されている。
■ RefuelEU Aviationは、航空部門におけるEU排出量取引制度に関する規則の改正とともに、航空部門がこの目標達成に貢献することを支援する位置づけとなっている。
■ 提案では、2025年以降、燃料供給会社に対して、持続可能な航空燃料(SAF)と灯油の混合量を増やすことを義務付ける内容を含んでいる。
■ 何もしないシナリオと比較して、2050年までに航空機のCO2排出量を約3分の2に削減し、CO2以外の排出量を削減することで気候および大気質の改善に貢献すると予測されている。
■ 航空燃料供給会社は、EUの空港でSAFを最低限供給することが求められる。2025年までに供給する燃料全体の2%から開始し、2050年までに70%にまで達する。EUの新しいジェット燃料は、最新の環境に優しい合成燃料を最低限含む必要があり、その割合は時間とともに増加する見込み。
■ EUの空港から出発する航空機は、飛行に必要な燃料のみを給油し、「タンカリング(tankering)」(SAFへの給油を避けるために意図的に余分な燃料を運ぶこと)による重量増や炭素漏れに関連する排出を回避することが求められる。
■ 空港は、その燃料供給インフラがSAFの配布に適したものであることを確認することが求められる。
■ 混合燃料は、再生可能エネルギー指令に基づき、バイオ燃料、再生炭素燃料、合成航空燃料(e-fuels)を対象としているが、持続可能性の観点から、食料および飼料作物は除外されている。
目次(欧州委員会案)
第1条 主題
第2条 適用範囲
第3条 定義
第4条 EU空港で入手可能な持続可能な航空燃料シェア
第5条 航空機運航事業者の給油義務
第6条 EU空港のインフラ提供義務
第7条 航空機運航事業者に関する報告義務
第8条 持続可能な航空燃料使用の航空機運航事業者の主張
第9条 燃料サプライヤーに関する報告義務
第10条 所管当局
第11条 執行
第12条 データ収集および公表
第13条 移行期間
第14条 報告およびレビュー
第15条 発効
附属書1 量的シェア
附属書2 航空機運行事業者の報告テンプレート
参考
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