有害廃棄物を輸入できる国のリスト:24件の申請
2025年02月24日、欧州委員会は、OECD非加盟国からEUからの有害廃棄物輸入対象国リストへの掲載を求める最初の申請を受理したことを報じました。
概要・背景
■ EUの廃棄物輸送規則は、2026年11月21日からプラスチック廃棄物の輸出を全面的に禁止するなど、OECD非加盟国への廃棄物輸出に関するより厳格な規程を導入しています。
■ その他の有害廃棄物について、非OECD加盟国がEUからの輸入を継続するには、欧州委員会に正式な要請書を提出する必要があり、要請書の提出期限は、2025年02月21日とされていました。
■ 2027年05月21日以降もEUから有害廃棄物を輸入できる国のリストに加えるように求める24件の申請があったとされています。申請国は次の通り:
バングラデシュ | インドネシア | モロッコ | サウジアラビア | トーゴ |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | カザフスタン | ナイジェリア | セルビア | チュニジア |
エジプト | マレーシア | 北メケドニア | シンガポール | ウクライナ |
エルサルバドル | モルドバ | パキスタン | 台湾 | ベトナム |
インド | モナコ | フィリピン | タイ |
■ 欧州委員会はこれらの申請を審査し、EUから特定の廃棄物の流れを輸入することを許可された非OECD加盟国のリストを作成することになります。
■ EUからの廃棄物の受け入れを許可された国の最初のリストは、2026年11月21日までに作成される予定です。
■ このリストに含まれていない非OECD加盟国への廃棄物の輸出は、2027年05月21日から禁止されます。このリストは定期的に、少なくとも2年ごとに更新されます。
■ 他方、2025年2月21日までに要請書を提出していない国も、欧州委員会に要請書を送ることができ、これらの要請は引き続き検討されるとされていますが、EUからの廃棄物輸入を許可する国の最初のリストが作成される前に、その評価が最終決定される保証はないと説明されています。
参考情報
■ 廃棄物輸送規則
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