本ページでは、オーストリアの法形成過程の要点について整理しています。
段階、項目、主体、内容、そして期限があるものについては期限の情報も整理しています。
URLを含む根拠法令や根拠条項の情報は、有償となりますので、関心がある場合には指定のリンクよりお進みください。
※下位法令は代表的な種類のものを取り上げて紹介しています。網羅的な把握についてはお問い合わせください。
【調査・確認時期:2023年上半期】
上位法/法律 など
段落 | 項目 | 主体 | 内容 | 期限 | 根拠法 | 根拠条項 |
1 | 立法の提案 | 議員や政府など | 立法提案は、国民議会議員、連邦参議院若しくは連邦参議院議員の 3 分の 1 の動議又は連邦政府の提案により、国民議会に提出される。 | - | ご関心がある場合はこちらより | |
2 | 第一読会 | 国民議会 | 国民議会は、第一読会を開催することを決定することができる。第一読会では、法案の内容全般が議論される。 | - | ||
3 | 第二読会 | 国民議会 | 第一読会後、法案は国民議会(Nationalrat)での第二読会に進む。議員は法案の具体的な内容や提案された修正を議論し、さらなる変更や修正を行う。 | - | ||
4 | 国民議会での採決 | 国民議会 | 第二読会の終了後、法案は国民議会での採決にかけられる。採決は多数決によって行われ、過半数の賛成が得られれば法案は可決される。 | - | ||
5 | 上院審議 | 連邦議会 | 可決された法案は、オーストリア連邦議会の上院である連邦議会(Bundesrat)に送られる。 | 8週間以内 | ||
6 | 最終的な承認 | 国民議会 | 連邦議会での審議後、法案は再び国民議会に戻され、連邦議会の提案を考慮して再審議される。 | - | ||
7 | 大統領の承認・発効 | 連邦大統領 | 最終的に国民議会での再採決が行われ、法案が賛成多数で可決されれば、連邦大統領の承認を経て法律となる。 | - | ||
8 | 法律の発効 | 連邦首相 | 連邦法律は、連邦首相により、連邦官報に公布される。別段の定めが明示されていない限り連邦法律は、公布の日の経過により施行され、全連邦の領域で効力を有する。 | - |
下位法令/規則 など
段落 | 項目 | 主体 | 内容 | 期限 | 根拠法 | 根拠条項 |
1 | 規則案の作成 | 関連省庁 | 関連省庁は、上位法の規定を実施または補完するための詳細な規定および規則を含む規則案を作成する。 | - | ご関心がある場合はこちらより | |
2 | コンサルテーション | ステークホルダー | 場合によっては、草案がステークホルダーとの協議の対象となることがある。これにより、業界代表や利益団体など、関連する利害関係者が規則案についてフィードバックや提案を行うことができる。 | - | ||
3 | 規則案の承認 | 所轄官庁 | 所轄官庁(テーマによって異なるが、通常、大臣またはその目的のために指定された政府機関)が、規則案を承認する。 | - | ||
4 | 法的審査 | 関連省庁の法律専門家 | 規則案は、憲法や上位の法律を含むオーストリアの法的枠組みとの適合性を確認するため、法的審査を受ける。 | - | ||
5 | 公表と発効 | 所轄官庁 | 所轄官庁によって承認され署名されると、規則は連邦法公報(Bundesgesetzblatt)に掲載される。通常、規則は発効日をそれぞれ独自に定めている。 | - |
先読と法形成過程
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