EU|欧州委員会、有害医薬品(HMP)リストを公表

EU|欧州委員会、有害医薬品(HMP)リストを公表

CMR物質リスト

2025年02月21日、欧州委員会は有害医薬品(HMP)リストを公表したことを報じました。リストには、抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤、抗ウイルス剤などが含まれ、がんやリウマチなど幅広い疾患の治療に使用されています。

概要・背景

■ 今回の動きは、発がん性物質、変異原性物質および生殖毒性物質指令2004/37/EC(CMRD)の第18a条に基づき、CLP規則のカテゴリー1Aまたは1Bの発がん性物質、変異原性物質、生殖毒性物質としての分類基準を満たす有害医薬品(HMP)またはそれに含まれる物質の定義を作成し、そのリストを作成するものです。

■ リストの主な目的は、HMPsへのばく露による労働者の安全性をさらに向上させることであり、HMPsを危険性のない、あるいは労働者の健康への危険性がより低い医薬品に置き換えることではないことが強調されています。

■ 具体的な物質は、通達の附属書1~2cのそれぞれにリストアップされています。

-附属書1:NIOSH(2020年)により特定され、EU市場での存在に基づきETUI(2022年)により選択された、調和分類または自己分類されたCMR1A/B特性を有するHMPs
-附属書2a:CMR 1A/1B調和分類を持つHMPs
-附属書2b:リード登録者(EU製造者または輸入者)がREACH登録で提出したCMR1A/1B自己分類のHMPs
-附属書2c:CLP規則に基づく義務を有する届出者が提出したCMR1A/1Bの自己分類を有するHMPs

参考情報

■ 通達「2004年04月29日付欧州議会及び理事会指令2004/37/ECの第18a条に基づく、業務における発がん性物質、変異原性物質または生殖毒性物質へのばく露関連リスクからの労働者保護に関する有害医薬品の指標リスト」

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