米国|テーブルソーの刃物接触事故に関する安全基準を提案

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米国|テーブルソーの刃物接触事故に関する安全基準を提案

消費者製品安全委員会(CPSC)、テーブルソーの安全に関わる性能基準案の補足通知とそれに対する意見募集

2023年11月01日、消費者製品安全委員会(CPSC)は、テーブルソー(丸鋸盤)の刃が接触して負傷する危険性があると予備的に判断し、その危険性に対処するため、回転する刃に(試験の際は指を模した)プローブが毎秒1メートルの速度で近づいたときの切り込みの深さを3.5ミリメートル以下に制限することをテーブルソーに義務付ける性能基準を補足した規則案を通知しました。また、これに関する意見を2024年01月02日まで募集しています。

背景・概要

2003年04月15日、SawStop(テーブルソーの製作会社)の関係者が、消費者製品安全委員(Consumer Product Safety Commission、CPSC)に対し、テーブルソーの刃との接触による怪我を軽減または防止するシステムの性能基準を要求しました。2011年10月11日、CPSCは、テーブルソーの刃に接触して負傷するリスクがあるかどうかを検討するための規則制定案事前通知(ANPR)を発表し、約1,600件のパブリックコメントを受け取りました。2017年05月12日には、テーブルソーに関連する刃物接触傷害に対処するための規則制定提案通知(NPR)を公表し、その後、2017年に発生したテーブルソーの傷害に関する特別調査を完了しました。2019年09月、CPSCは、2018年までのテーブルソーのデータを更新し、古いテーブルソーと比較して、傷害のリスクが低い可能性があることを示しました。しかし、2019年09月の更新で報告されたテーブルソーの傷害の傾向分析では、2010年に発効した自主基準の下では、2010年から2018年にかけてのテーブルソーによる傷害が減少していないことがわかりました。そのため、今回の規則制定案の補足通知(supplemental notice of proposed rulemaking、SNPR)では、2021年までの最新の事故データを分析しています。

2017年のNPR発表以降、CPSCはテーブルソー市場に以下の変化があったことを認識しています。

  • アクティブ傷害軽減機能を搭載したコンパクトなテーブルソーの市場発表
  • 業務用スライドテーブル式パネルソーに予防接触システムを導入
  • 少なくとも2つのメーカーが、コードレス・バッテリー式ベンチソーを発売
  • TTS Tooltechnic Systems Holding AG社によるSawStop LLC社の買収に伴って、SawStop AIM技術に関する特許の所有権の変更
  • SawStop AIM技術に関連する2件の特許が満了

注目すべき内容

以上の背景から、提案された要件と2017年NPRからの変更点は次のようになっています。

  • CPSCによるNEISS (National Electronic Injury Surveillance System)事故データの評価などに対して寄せられたコメントに基づき、2017年NPRで提案された規則の以下の改訂を提案:①「テーブルソー」の定義において、現場用のこぎり、ハイブリッドのこぎり、スライド式のこぎり、バッテリー式のこぎりについて具体的に言及することで、提案されている規則の範囲をより明確にし、一部の業界参加者が使用している用語を考慮する。②テストプローブの鋸刃への導入方法に関する規則の記述から、「半径方向へのアプローチ率」への言及を削除し、テストプローブの移動は、鋸のテーブル面から15±2mmの高さにプローブの中心軸を置き、鋸のテーブル面に平行に移動しなければならないことを明確にする文言を追加する。
  • 回転する鋸刃が最大高さに設定されている間に試験を実施する義務を提案。
  • 過去3年間のテーブルソー市場の成長率に近づけるため、最終規則公布前の12カ月間に製造されたテーブルソーの割合の120%ではなく、公布前12カ月間に製造または輸入されたテーブルソーの割合の115%を超える不適合テーブルソーの製造または輸入を禁止する事とし、規則の在庫積み増し防止規定を改定する提案。
  • その他、このSNPRを、CFRのパートナンバー1264に変更することを提案。

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