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中国 中国の法体系

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本ページでは中国の法体系について紹介しています。

法体系

中国の法体系は、憲法、法律、法規、規章、組織内部文書などに分けて整理することができます。

憲法   最高法規
法律 広義 法律とは国家機関が強制力により実施を保証し、普遍的な拘束力を持つ行為規範の総和を指す。
狭義

全国人民代表大会及びその常務委員会により制定された規範性文書のみを指す。
法規等とともに言及する場合、法律とは狭義での法律を指す。

法規   法規は行政法規と地方性法規を含み、一般的に「条例」、「規定」、「弁法」等を用いて称される。
行政法規 国務院が憲法及び法律に基づいて制定し、国務院総理が国務院令に署名し公布する。
地方性法規 省、自治区、直轄市及び比較的大きな市(例:省都)の人民代表大会及びその常務委員会が制定し、大会主席団又は常務委員会が発行、公告し公布する。
規章   規章は部門規章、地方政府規章を含み、部門の首長又は省長、自治区の主席、市長が命令に署名し公布する。
規章は一般的に「規定」、「弁法」を用いて称されるが、「条例」を用いてはならない。
部門規章 国務院の構成部門及び行政管理の職能を備える直属機関が、それらの職権の範囲内において、法律、法規に基づいて制定した規範性文書。
地方政府規章 省、自治区、直轄市の人民政府及び比較的大きな市(令:省都)の人民政府が、それらの職権の範囲内において、法律、法規に基づいて制定した規範性文書。
規範性文書 広義 規性文書範とは法律の範疇(すなわち、法律、法規、規章)に属す立法性文書及びそれ以外の国家機関及びその他の団体、組織が制定した拘束力を持つ非立法性文書の総和を指す。
狭義 規範性文書とは、法律、法規、規章以外の行政機関及び法律、法規により授権された公共事務を管理する職能を備える組織が、職権の範囲内において法に基づき制定した、本行政区域又はその管理の範囲内で普遍的な拘束力を持ち、一定期間内に繰り返し適用される文書を指す。
組織内部文書   機関、組織が制定した組織システム内部の各機関、各部門に対して普遍的な拘束力を持つ文書。

 

質問が多い点として、「弁法」の扱いがあります。

弁法は、「法規」にも「規章」にも用いられる場合があるため、混乱を招きやすい法的文書の種類となっています。見分けるには、何に基づいているか、誰が定めているのかに着目すればよいでしょう。

Source:中国政府『政策解読 | 「法律」「法規」「規章」等の定義及び区分』や『立法法』『行政法規制定手続条例』『規章制定手続条例』『国務院弁公庁の行政規範性文書制定と監督管理業務の強化に関する通知』等をもとに当社で作成

標準

中国では、法体系とは別に、統一して適用する必要がある、あるいはすべきとされる要件を定める標準がおかれています。

強制国家標準(GB)、推奨国家標準(GB/T)、地方標準、企業標準、団体標準、業界標準など様々な種類がありますが、注目すべきは、必ず要件を満たす必要があるとされる強制国家標準です。

また、それ以外の標準でも、法律や法規、GB等に組み込まれ、要件を満たすように指定されているものがあれば、その要件の達成が求められるようになる点には注意が必要です。

 

Source:中華人民共和国標準化法等

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