米国|運輸省、燃料輸送トラックの運行時間規制を90日間緩和
2026年9月16日、米国運輸省(DOT)は、ガソリンおよびディーゼル燃料を輸送するトラック運転者について、連邦自動車運送事業者安全局(FMCSA)の運行時間規制(hours of service、HOS)を一時的に免除すると発表しました。所定の休憩を取り、十分に休養した状態にあることを条件として、24時間のうち最大16時間まで運行することが認められます。適用期間は2026年9月16日から90日間です。対象は良好な状態(good standing)にある運転者および運送事業者に限られ、安全格付けが条件付き(conditional)の者、および運行停止命令(out-of-service order)を受けている者は対象外です。運輸省は、供給網の混乱による燃料不足を防ぎ、小売価格の上昇と農業生産者の負担を抑えることを理由として挙げています。
免除の内容
- 対象となる品目:ガソリンおよびディーゼル燃料の輸送
- 認められる運行:24時間のうち最大16時間。所定の休憩を取っていることが条件
- 適用期間:2026年9月16日から90日間
対象から除かれる者
免除は、良好な状態にある運転者および運送事業者に限って適用されます。次に該当する場合は対象になりません。
- 安全格付けが条件付き(conditional)である者
- 有効な運行停止命令(out-of-service order)を受けている者
免除の期間中も残る義務
運行時間の上限が緩和されても、安全に関する義務は残ります。
- 運転者は所定の休憩を取り、十分に休養した状態を保つこと
- 運転者が疲労を感じた場合には、安全な場所を見つけて休息をとることが義務づけられます。
- 運送事業者は、事故等が発生した場合、2営業日以内にFMCSAへ報告しなければなりません
事業者にとっての意味
本免除は、燃料の輸送に従事する運送事業者と、その荷主である石油元売・燃料卸売事業者の運行計画に直接影響します。免除は上限の引上げにとどまり、運転者の疲労管理の責任が軽減されるものではありません。免除を用いる事業者は、自社および委託先の安全格付けが条件付きでないことを確認し、休憩の取得記録と、疲労時の運行中止に関する社内手続を整えておく必要があります。
また、適用期間が90日間に限られるため、期間の経過後は従前の運行時間規制に戻ります。期間を前提とした配車計画を組む場合は、期間の終了後の体制も併せて検討しておくことが求められます。
参考情報
米国運輸省(DOT)「Trump’s Transportation Secretary Sean P. Duffy Takes Action to Lower Fuel Costs」
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