2026.09.25
EU|委任規則-EUDR関連商品および関連製品のリストに関して改正
2026年9月17日、EU官報に委任規則(EU) 2026/2102が掲載されました。2026年7月13日に採択されたもので、森林減少防止規則(EUDR、規則(EU) 2023/1115)の附属書Iに掲げられた関連商品および関連製品のリストを改正するものです。発効は官報掲載の翌日ですが、新たに対象に追加される製品の多くは2027年12月30日から適用されます。今回の改正では、冷凍牛タンやインスタントコーヒー、パーム油由来の各種オレオケミカル製品が新たに対象に加えられる一方で、牛の原皮・なめし革、ゴム製コンベヤベルト、航空機・自動車用座席などが対象から除外されます。EUへ輸出し、またはEU域内で上市する事業者は、自社製品のCNコードが引き続き対象か、新たに対象となるかを確認する必要があります。
新たに対象に加えられる製品
いずれも2027年12月30日から適用されます。
- 牛:ex 0206 21 00(冷凍した牛の舌)
- コーヒー:2101 11 00(コーヒーのエキス、エッセンスおよび濃縮物。いわゆるインスタントコーヒー)
- 油やし(パーム油由来):ex 1516 20、ex 1518 00、ex 1520 00(粗グリセリン)、ex 2905 16/17/19(脂肪族アルコール)、ex 2915 39、ex 2916 15/19 10、ex 2921 19、ex 2923 90 00(第四級アンモニウム塩)、ex 2924 19 00、ex 3401 11/20(石けん)、ex 3824 99、ex 3907 29
前文では、オレオケミカルのサプライチェーンにおいてパーム油誘導体が対象から漏れていたことが規制の回避につながるとして、追加の理由が説明されています。また、ヒトまたは動物用の医薬品の製造に用いられる範囲については、これらの製品は対象外とされています。
対象から除外される製品
- 牛:ex 4101(牛の原皮)、ex 4104(なめした皮革)、ex 4107(牛の革)。EU事業者の影響力が限定的であり、食肉生産と比べて経済的価値が相対的に低いことが理由とされています
- ゴム:ex 4010(コンベヤベルト、伝動ベルト)、ex 4016(加硫ゴム製品)。天然ゴムの含有量が少なく、対象とすることが比例的でないとされています
- 木材:9401 10 00(航空機用座席)、9401 20 00(自動車用座席)。木材の使用量が限られるためとされています
記載が見直される製品
- 生きている牛:0102 21・0102 29 を「ex 0102」に置き換え(対象範囲は変更しない整理)
- 大豆:1201 を 1201 90 00 とし、播種用の大豆を除外
- タイヤ:ex 4012 を ex 4012 90 30 とし、トレッドゴムに限定
- 座席:ex 9401 を 9401 31/41/61/69/80/91 90 の6コードに細分
- 木材(4401〜4421)および第47類・第48類:廃棄物や中古品の除外についての注記を追加
対象範囲に関する明確化
前文では、次のものがEUDRの対象に含まれないことが明確化されています。
- 価値・数量ともに僅少な見本品・試験用製品(受注の勧誘、品質試験、設計検証、市場調査に用いられるもの)
- 他の製品を支持し、保護し、または運ぶためにのみ用いられる包装材(反復利用される包装は、その用途に供された時点以降は対象外)
- 他の製品に付随し、または無償で提供される販促物
- 信書(通信の目的に供されるもので、市場に上市されるものではない)
なお、商品ごとの適用範囲についても注記が置かれ、牛はBos属およびその亜属に限る(水牛・バイソン等を含まない)、油やしはElaeis属に限る、ゴムはHevea brasiliensisに限る、木材には竹・籐その他の木質材料を含まない、とされています。
あわせて、牛の原皮・皮革を含む適用範囲の全般的な見直しは2030年に行うこととされています。
参考情報
Commission Delegated Regulation (EU) 2026/2102(EU官報 L, 2026/2102, 2026年9月17日)
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